令和4年2月22日(火)、ほっとかへんネット長田全体研修会を、開催いたしました。
今回、初めての試みとなるオンラインでの実施です。
講師に大阪市立大学大学院 生活科学研究科 准教授 垣田 裕介先生をお招きし、「生活困窮者の実態と支援策の考え方」をテーマにお話しいただいた後、加盟法人であるグリーンコート新生(母子生活支援施設) 支援員の蔀(しとみ)さん、長田こどもホーム(児童養護施設) 自立支援専門相談員の伊原さんからの事例報告、お三方によるミニディスカッションを行っていただきました。
垣田先生のご講義では、「生活困窮」にはお金や物だけでは解決できないいろいろな要素があり、
・たとえ制度があってもうまく届かない実情があること
・一つの問題解決を提供するだけでは不十分であり、対象者の状況や変化を見守りながら
寄り添い続ける支援が必要であること
など、福祉課題の本質と支援にあたっての向き合い方の示唆がありました。
蔀さん、伊原さんからは、施設の退所者に対する食料支援などをきっかけとした声掛け、困りごと支援などの実践についての報告があり、その内容を受けてのミニディスカッションでは、「支援には①問題解決支援(お金、食糧などの現実的な支援)と②つながり続ける支援(相談できる、気にかける関係性の支援)の二本柱が必要である」ということが共通認識として話し合われました。
たくさんの心に刺さる指摘や学びがある、充実の1時間半となりました。講師の垣田先生、事例報告いただいた蔀さん、伊原さん、ご参加の皆さん、ありがとうございました!
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